2014年10月5日日曜日

埼玉ゲーム会で遊んだゲーム

Mr. だんごの号令で集った埼玉戦士たち.今度も「ミスボド」の裏で堂々開催でした.これはもちろん悪いことではなく,つまり,神奈川にミスボドあり,埼玉にだんご会あり,という構図です.

しかし,当のミスターは前日に腰をやってダウン,影の主催かと思われたショーナンも神奈川勢の手に堕ち,埼玉基地のタカダ博士も陽気に歌を歌わなきゃいけないため欠席!とういわけで近場にいて声を掛けられた2名と南武からの助っ人エヌ氏,そして会場提供の萌王グラムさん,合計5人でのだんご会(??)となりました.

 

  • Zoowaboo(いかだ動物園/ RioGrande)

説明不要ゲーム.

こうして...

いかだ動物園

こうじゃ!

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いかだボードに空いた穴に動物駒を(平面的に)詰め込むゲームです.

ランダムな10匹から開始し,それらの動物を全て詰められるかどうかを投票します.意見が分かれるまで1匹ずつランダムに増やしてゆき,意見が分かれたら詰められるに投票したプレイヤー全員で一斉にとりかかります.

制限時間の1分内に詰められれば,ラウンド数と同じ点数を貰えます.詰められなければ,詰められないに投票したプレイヤー全員に同じだけ得点が入ります.

ある程度目分量で測れるとはいえ,だいたいは勘で判断するしかないのですが,「これは無理だわー」など適当に言いながらその反対に投票したり,「まだまだ余裕」といいながら反対に投票したりしながら,自分だけが稼げるように上手いことやるというような駆け引きのほうがウェイトが高いと思われます.

あとは実行力.じっくりやれば詰められるものでも,1分だと間に合わないこともままあります.実行も全員でやったり,分担したり.急ぎの作業になるので結構性格が出たりします.

投票の駆け引きでももちろん性格が出るわけで,ナイスなオープニングゲームなんではないかなと思います.我ながら.

対応人数2~4人というのがちょっと狭くて惜しいですが,得点チップを持って来れば出来なくなさそうだし,見るだけや,外から口出すだけでも楽しめるのではないかなと思います.なにより動物テーマ+木駒は強い!

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6ラウンドの俺たち「ラクダも歩けるし,クマも踊ってる(訳:まだまだ余裕だぜ)」

 

  • Battle Sheep(バトルシープ/ BlueOrange)

バトルシープ

自分の色の羊駒を16枚,全部重ねて一か所に置いたら手番開始.2匹以上いる羊の山から1個を選んでその場には最低1個残して持ち上げた羊を直線移動→突き当ったら停止,という手番を順番に繰り替えして,全員動けなくなったときに,ばら撒いた羊の数が多い人の勝ちという非常にシンプルなゲームです.

一戦目は,(多分)オモシロそうだからという理由で湿地帯のような裂け目がたくさんあるフィールドで開始.(実際にはヘックス4マスで出来たフィールドタイルを一枚ずつ置いていくところからゲームが始まります.)

方針が定まらぬままの序盤は,とりあえず他人の邪魔をするシープバトルが勃発し,赤羊はあっという間に行き場を失い脱落の様相.

その脇で淡々と地を固める青と黒でしたが,脱落した白と競合している部分でとばっちりを受けた黒羊群があえなく敗退となりました.青はいくらか余裕を残しての快勝.

バトルシープ

二戦目は打って変わってだだっ広いフィールドで開始.若干左のスペースがクサい.後の展開を知っていれば左に即刻対処すべきでした.まぁ気づいたときは手遅れなわけで...

バトルシープ

またも青羊の快勝!

と思ったんだけど黒も惜しい!ゲーム中に机の下から1匹見つかるというアクシデントで本来はノーゲームなんだろうけど適当に重ねて再開するも計算が大きく狂い敗退したという結果でした.アクシデントがなければという話ももちろんありますが,その場合,早々に勝ちが見えていた青を倒すための手助けが他のプレイヤーから得られていたかどうか...

という感じに非常にマルチ感高いゲームでした.

攻撃することに全くメリットがないので,独走を許さない程度にけん制しながら(想定される地の数を数えて適度な羊を送り込みながら),自分の地をいかに確保するかという囲碁的なゲームである,というのが感想です.慣れないうちは遊びやすいゲーム,少し慣れるとマルチゲーム,極まればガチアブストラクトになるのではないかと思っていたり.

ただ,2人用アブストラクトでも難しいのに,3人以上で高レベルで実力が均衡する状況はさらに稀な気もします.ルールインストも簡単なのでもう何回か回してどこかでよりよい感触を掴みたいですね.

人気作Hey! That's my fish!(それは俺の魚だぜ!)と凄く近く比較されそうな気がしますが,考えどころはだいぶ違っていて,地を作ることに対して,どの辺のエリアに目をつけどれだけの羊をどう移動させるかを考えるのがメインで,それが絡まって非常に悩ましい(難しい)ゲームになっています.

例えば,最終的にフィールド全マスが埋め尽くされれば同点なので,逆に少し余分に地を確保するだけでも,誰かを攻撃してることになりますね.うーん難しー.

 

とらんぷくえすと+

なかなか評判の良い国産ゲーム,とらんぷくえすとのプラスバージョンです.初プレイでした.

4人戦では,1人が魔王軍,残りの3人が勇者パーティ軍を操り,協力して魔王軍のを倒します.協力ゲームなので,魔王軍対勇者パーティの構図かと思いきや,各プレイヤーは一つの勇者パーティを担当するので,魔王軍は単純に3倍の相手に対することになり,ちょっと不憫です(魔王軍のキャラは人数に合わせたパワーアップもあるので活用必須です).

ゲームは6ラウンド行い,各ラウンドでパワー比べの結果,トップだったパーティが得点します.つまり,魔王軍にトップを取らせなければいいのです.しかし,得点はパーティごとに入り,トップのパーティがいる陣営(魔王軍vs.勇者軍)がゲームに勝利するので,闇雲に勝てばいいわけでもなく,勇者軍の中で点を取るパーティ,アシストするパーティのように分担する場面が出てくるかもしれません.

ラウンド終了時に1人ずつパーティが増えていき,6ラウンド目にはいよいよ魔王が登場します.その過程では勇者パーティも増えていくのですが,どのキャラを誰が引き入れるかは相談して決めます.

ここで,能力の発動(=パワーカードのプレイ)の兼ね合いだったりを基準にして分配するのは拡大生産ゲームに協力要素を組み合わせたようであり楽しいです.

能力の発動のためにプレイしたカードは数値がそのままパワーになるのも上手くかみ合っている感じです.

得点を得るとパワーカードをそのまま得点カードに変換し,以後パワーカードとして利用できなくなります.一見勝ちプレイヤーへの弱体化調整のようですが,デッキ圧縮要素にもなっています.

またパーティが6人になったといっても,パワーカードの補充は基本的に4枚なので,それらを上手くやりくりする必要があったりします.おかげでドロー能力は選択肢を増やすこと以上に強力です.こういう細かなバランスも良く出来ているなーと関心しました.

ゲームは,攻撃パーティ,補助パーティ,お邪魔パーティという感じに上手く担当が分かれて挑めた勇者軍の辛勝でした.最終ラウンドは攻撃パーティの不発が早期に発覚し,諦め半分でしたが,サポートを得ることでなんとかなんとか,別のパーティを増強してギリギリ逆転できました.

そういう展開も相まって,非常に良いゲームという印象を受けました.

 

  • テーベ 完全日本語版(アークライト, QueenGames)

テーベ

いまさらなので細かいことは書きませんが,移動&アクションを繰り返し行うだけというシンプルなゲームです.手番は時計回りなどの順番でなく,累積の消費コスト(時間)が一番少ない人が手番を行うというアレです.やろうと思えば連続手番もでき,ガチガチになり過ぎない感じも好印象です.

遺跡の発掘でもコストさえ払えば,たくさんタイルが引けるという点も自由な感じがします.

アタリ(得点)タイルは引かれると袋から無くなり,ハズレタイルは戻されてどんどんハズレが濃くなるので,なるべく早く発掘したいけど,発掘は何度もできないのでジックリ能力を高めてから行いたい,ということで悩ましい.

カードのオープンと,遺跡の発掘に運が絡みますが,運というよりブレだと考えると緩くゆっくり楽しめる良ゲーたと思います.

テーベ

パレスチナの悲劇(1902).

後から聞いたところ,ハズレが16枚も入っているそうで,ハズレてがっかりするより,当たって喜ぶほうにウェイトがあるゲームだと思います.自分が悲劇に直面するとダメージがデカいのは事実ですが,たいていハズレる他人の引き(不幸)を見られるのは蜜の味です(悪い顔.

 

萌札

周りで何度かやっているのを見ながらも自分は初プレイ.

ネタゲーはネタゲーなんですが,比較的ちゃんと遊べるように,凝った手続きが導入されていました.

他人の性癖が最後までイマイチつかめないなか,毎度,安定したテンプレ萌えキャラを作り上げたグラムさんがゲームにも勝利!

萌札

奇しくも痴女?対決が発生.1枚目の時点で誰がこんなことになると予想していたか?

 

  • GlenMore(グレンモア/ alea)

グレンモア

以前レビューした気がするので(?)簡単に.

中間決算が結構重要な割にその補助がないとか,少し粗がありますが,基本的に獲得と発動,そして決算時の要素ごとの数比べという分かりやすさと,最終的に個々の領地ができるというのはやっぱりいいですね.

私は序盤それほどウマくやってなかった割に,終盤は勝った気になっていたら,普通に負けてました.しかし,5人中3人が50点オーバーというハイスコアゲームでした.

 

この他にも,グラムさんのゲームライブラリからいくつかゲームを紹介していただけたのも良かったです.あとはエヌ氏により開発中のエクストリーム計算ゲームのテストプレイも行いました.何回かやるとプレイヤーの方が十分に楽しめる域に到達できますが,現状ではとっつきが悪いかもしれませんね.その辺を補うアートワークやスパイスの利いた調整を期待したいところです.

 

以上.

今回,参加されたみなさま,お疲れ様でした!

グラムさん,お邪魔しました&ごちそうさまでした!

 

たくさんのメンバーを集めてまたやってほしいですね.埼玉ゲーム会.

頑張れ埼玉勢!(※私は実家が埼玉というだけで応援しています)

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