2013年12月3日火曜日

第6回「イリクンデパーティ」レポート

全然写真を撮ってなかった.

今回は全部で10人の参加になりました.

 

  • オウガボウガ

オウガボウガ

準備時に全く想定外のアクシデントがあり私は慌ただしくしてましたが,イリパフリークであるところのショーナンさんの計らいで全員参加のオープニングゲームが立てられました.MAX8人によるオウガボウガ!HA!

オウガボウガは純粋メモリーゲームで,自分の番になったら自分が出すカードに書かれた音(おん)の前に,それまでに出されたカード全ての音を順番に繋げて間違えないように発音するゲームです.意味の無い音の羅列をしゃべる様はまさに原始人!HA!

前に出されたカードはもちろん覚える必要があって,枚ラウンド誰かがミスるまで積み重なっていくのでどんどん辛くなっていく!発音する人は次の人を最後に指名する!HA!

誰かが間違えたら指を指して指名する!Fooo!!

ミスったらラウンド中に出された全てのカードを引き取り減点となる.そんなことより,ラウンド頭に配られる3枚のカードを全て出し切ったらオウガボウガ!で勝利!HA!

全員参加,発声,ノリ,記憶力,原始人という色んな要素が相まって,すばらしいオープニングゲームになりました.机を叩く,手を叩く,舌を巻くなどという他のゲーム中にはあまりやらないアクションがあるのもポイントですね.

”嘘”の強要でその人のいやらしさを大暴露させる「ファブフィブ」,大人の中の子ども心に火を点ける積み上げアクションゲーム「キャプテンリノ」に並ぶナイスなオープニングゲームでした!ショーナンさんのファインプレー!HA!

そうそう,8人ではさすがにトップが決まらなかったので,0点の4人で決勝,2人で最終決戦をやりました(対応3人~だけど).最終決戦の2人戦ではレギュレーション通り3枚でやると簡単にオウガボウガして勝ってしまったので,山札1つから引き続けるマゾいルールで始めましたが...マゾ過ぎたのでノーゲームにしましたw あのままやってても多分僕が負けてたろうなーと思いますw

 

  • 堆肥片付け!(So ein Mist!/Ravensburger)

堆肥片付け

みんな大好きW.クラマーの結構古い味のあるゲーム.この間,ふうかさんに譲っていただいたものの一つで,ショーナンさんにやってもらえば,遊んだことが伝わるんじゃないかなーという少しの打算を抱えて,この機に遊びました.

手番ではサイコロを振ってマスを動いて,マスに対応した仕事チップを手元から場に置けるんですが,仕事がない状態で手番が回ってくると1点,というテーマがとても痺れます.僕もこういうゲームが作りたい.

他のプレイヤーと同じマスに止まると仕事を1つ押し付けることができるというシステムは,仕事がない状態のプレイヤーに対してやると効果覿面.このアクションはまさに「お仕事」ですね.ゲーム中にやるお仕事はあまり良いものではありませんが,テーマがお仕事なんだからしょうがないですよねえw.良いですねえ.僕もこういうゲームが作りたい.

かなりサイコロに左右されるゲームで選択肢もあるようでほとんどないゲームなのですが(ホントはすごい戦略があるかも!),テーマ的に良い感じで盛り上がれるゲームでした.「アイツは働き者だ」とかそういうことですね.なので,アレンジとしてSEのゲームにしたらどうかなと思ったんですが,結構洒落になんなそうなので止めときましょうw

ふと思いついたのでメモ:仕事したらお金が手に入る→休暇でお金を使う→お金を使った額に応じて幸せが手に入る→ゲーム終了時幸せが多かったら勝ち(うわあああ!!)

堆肥片付け

↑最後は私の手元にタスクの山が…!大逆転負け!うわあああ!!

 

  • 金は生る(仮)

テストプレイ

今回初参加のゲスト操られさんの開発中のゲーム.

ゲーマーの参加者を募っていたので,ワタクシゲーマーじゃないのですが,とても興味があったので参加させてもらいました.

コロレット式ドラフトをベースに,アレやソレやがコレでもかというぐらい詰められたカードベースのゲームでした.

4つのイベントに対応した4つのパラメータとユニーク能力を持つユニットをドラフトして,各イベント時にパーティのパラメータによって得点を稼ぎます.

カードごとのパラメータの絡み合いは足し算でシンプルですが,コロレット式のままならないドラフト(次に自分が引くカードが全て分かっているとはいえ)に加え,イベントの発生のコントロールはカード獲得と同時に行われることから獲得順と獲得する人の意思に委ねられ,イベントによって一部のユニットがやられるとパーティの調和がガタリと崩れたり,とにかくムズイ…!

ムズイけども,ゲームも最後の方になってくれば,一応分かってくる,やり方は.

やり方は分かっても,しかし,勝ち方が分からない.

基本的には4つのイベントを起こしたい(そのイベントで稼ぎたい)人がどれだけいるかを場から読み取って,起きそうなイベントに対応する,という方針であってるはず.なのだが,そうそう上手くできないし,各イベント特化のパーティに対抗できるイベントが常に残されていて,いい感じにバランスが取られている.

こんな複雑なのにバランスが取れている!というより,複雑だから取れているという方が正しいのかなー.だからか,この複雑さが操られさんの持ち味なのではないかーっていう話もあった.うむうむ.

個人的にはもうちょっとゲームが短い方が良い(単位時間当たり結構ツラいので)のでそう伝えましたが,それも良いトコロだという話もあったり,難しい.まだまだ改良案を検討中のようなので今後に期待したいと思います.

僕はゲーマーじゃないのでこのレベルのゲームに気の利いたコメントを言えませんでした.

 

  • キャラバン(仮)

muginの開発中カードゲーム.というより思考実験とハッキリ言っていたw

ゲーム開発もこじらせるとこうなっちゃうよー,という一例.

ゲーム作って売ることを目的にすると,市場を意識したプロダクトを出していくだけで満足できますが,たぶんそうじゃない人も一定数いて.ウチには結構その気がある.少なくとも俺とか.

開発する前には研究が必要でそれには実験が必要なんですね.

こういうのってゲーム開発者多めのイリパならではだと思うんです(ゲーム開発者でも嫌う人いると思いますけど).オープンゲーム会に持ってったら締め出しの可能性あるで….

実験といえば,前回もありましたね.あれはざわついたなあ….

 

  • ランカスター(Lancaster/QueenGames)

ランカスター

イングランド(?)で騎士団を鍛えながら,議会の発言力を強め,フランスとイチャコラするゲーム.こっちのクラマー作.

ちょっと頭を使ったので,軽いゲームをやろうと漂っていたら呼ばれました.しゃーない60分で蹴散らしてやるぜ!と意気込んでのプレイ.

むかーーし,プレイした時は結構悩んでやった気がしたのですが,簡単に考えたら結構簡単にプレイできました.考慮時間も自分が一番短かったと思う.(これはとても珍しい!)

目先の得点効率だけをとにかく重視,設備増強(場内,騎士団)はとにかく何を置いても優先.ということだけを考えた結果,20点差ぐらいをつけて珍しく大勝!

ランカスター

帰りがけにどうして勝てたのか?という検討の結果,明らかに他のプレイヤーが原因ってことで落ち着いた.ですよねー.

念願の初プレイだった上家の人がすんごくテンパってたのが印象的でした.

 

  • アレンジゲーム(テストプレイ)

操られさんのアレンジゲームのお披露目.

1枚の手札をもって1枚引いては1枚プレイするアレ.

まずレギュレーションぶっちぎってたし(w),全然アレじゃないし,よくぞここまで難しくしたな,とは元をよく知る人の談.

カードが結構複雑な動きをするんだけど,最終的には場のカードを予想するゲーム.まとまってはいるんだけど,予想部分がゲームとしては完成してなかった感じ.惜しい.むしろ別ゲームにしては,という話が出てた.う~ん,どうだろう.

カードの複雑な動きの中で予想する部分は中々面白かったです.

 

別卓では樹ブロック,新しく簡単な戦争ゲームを作ってみた植民地戦争+α),Fog(バランスクズシ)などなどが遊ばれていました.

そう,何を隠そう,今回もう一人の初参加のゲストは,植民地戦争,樹ブロックの作者さんだったんですね~.

増やしていきたいボドゲ製作者の輪!

そういえば,今回りっちゃんがすごいダンボ(写真中央付近)推しだったw

 

  • マカバナ10周年記念版(Maka Bana)

マカバナ10周年記念版

    先々月ぐらいに発売された10周年記念版のマカバナを手に入れたのでさっそくプレイしました!

日本マカバナ大使であるところの私ですから,マストバイのアイテムだった訳です.発売したことに1か月くらい気づかなかったんですが,このところ仏尼でカートに2個入れてポチったところ,日本発送不可のメールが届いてキャンセルされた(じゃあ注文できるようにしないでくれよ!)んですが,その後,うまいこと入手することができました.

特徴は,これまでなかったボードと,ダイビングのエリア(ダイバーが描かれてるマスが見えるでしょうか?)です.今までのボードと別にもう一枚が入っています.これまでは,4つのビーチがある島でしたが,新しいボードには3つのビーチがある島1つと2つのビーチがある島1つ,計2つの島が描かれています.

プレイ人数に応じて遊ぶ島を変えるようで,5人なら今までと同じMakaBana島,4人なら3つのビーチがあるNoka島,3人ならもう一つの島,そして6人なら新しいボードの2つの島が舞台となります.つまり,人数マイナス1のビーチがある島で遊んでくださいということです.

今回は4人だったので上の写真にあるNoka島で遊びました.見ての通り,島が狭く,隣接関係が多いため,安全にたくさん小屋を建てることが難しくなっています.

新要素であるダイビング小屋ですが,①得点が同じビーチに建てた自分の小屋と同じ数と同じになる,ということと,②ビーチのエリアマジョリティ争いで同点のときは勝ち扱いになる(ただしこの小屋は数えないのでマジョリティ狙うなら普通の小屋を建てたほうが良い),という2つが大きな効果です.

建ててしまったら一見して強いように見えますが,それと同じだけ警戒度が高まることがネックです.しかし,場所が限られていて一人だけ建てることが出来ないため早い者勝ちの要素もあります.悩ましいですね.後々,そのビーチの小屋が奪われると必ず2点以上の損失があるのもスリリングです.マカバナ10周年記念版

そんな訳で,早々からダイビング小屋を建てて,新版を満喫するスタイルでプレイしたのですが…終局時,8件使って9点(赤)という大敗orz

そうじゃなくても,緑のプレイヤーを野放しにしすぎですね….ダイビング小屋を建てたプレイヤーがどうしても目立ってしまうのが,このゲームにおいてはかなりのデメリットになるようです.それにしてもヒドいなw

 

軽く回すつもりだったマカバナで思わず時間をかけてしまい,今回はここで閉会になりました.

 

 

そんなこんなのイリパ6でした.参加された皆様,お疲れ様でした.

予定が合えばまた参加してもらえると嬉しいです.ありがとうございました!

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そして今回もレポート書いていただいています.サンキューショー!

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